上顎のインプラント手術
今日は、上顎のインプラント手術でした。
右上1 3.7X11.5ミリ HA 35N ヒーリング5ミリ GBR
抜歯してから4カ月が経過しています。
CTと3D画像では、骨がすっかりありません。
実際に手術してはぐきを剥離すると、CT撮影と同じようにガッポリ骨がありませんでした。
骨は治癒しておらず。相変わらず骨なし。
想定内ですので、
口蓋側にドリル形成開始。
スタートには先端が鋭いドリルでスタートすると確実です。
次に2ミリドリルで形成
レントゲンを撮影し、方向確認
2ミリドリルで17ミリドリリング
ビクウ底の近くまでで、バイコーティカルします
2.5、3.2、3.4と形成し、
骨質が硬いのでタップを切って
インプラント埋入。
かならず、ドリリングするたびに、ドリリングしながらも
常に口蓋側に位置しているか確認しながら形成。
写真もその都度撮影します。
タップ切りと埋入は動力でするのが鉄則。
手動では、ずれていきます。
皮質骨は、ダイヤモンドバーで先に削除しておくとずれません。
GBRを大量に山盛りしてメンブレンを置き
ゲンチョウ切開してゴアテックスで縫合。
乳頭部は細いナイロンで縫合。
切開のスカーが残らないように細かく縫合しました。
小帯も切除してテルダーミスで保護。
止血して、人工歯を接着してレントゲンや写真を取り終了。
腫れ止めを処方していますが、腫れるでしょう。
数日で治るので心配はいりません。
ゴールデンウイーク前ですが、患者さんとは連絡が取り合えるようにしていますので
いつでも診れるようにしています。
前歯は、日本人では骨がないケースが多く、欧米人よりも難しいです。
ですので、日本人の前歯のインプラントは難易度が高いです。
さらに注意するべきことは、骨がないのは当たり前ですが、
スマイルラインをしっかり診断しておくこと。
ブリッジが確実ですので、チャレンジしないことです。
また、女性ではとくに気をつけるべきはスカーの問題です。
最大の落とし穴は、ブラックトライアングルの発生です。
2歯欠損ではブリッジがいいでしょう。
これもチャレンジしないようにしましょう。
それ以外の方法は、結局ガム付きの上部構造ということになります。
ピンクポーセレンです。
投稿日:2010年4月26日 カテゴリー:未分類